【宙組】『王家に捧ぐ歌』(2015)感想 その2
前回は、総括的な感想を書いていたので、今回は少し個人目線で書いていきます。
専科さんの存在感。
専科さんって濃いなぁ(褒めてます)
今回出演されていたのは、一樹千尋さんと、箙かおるさんです。
一樹さんは、アイーダの父(アモナスロ)の役。
「鳩ちゃん」の場面が印象的でした。
私が好きなのは、エチオピアに戻ってからの狂ったアモナスロ。
悲しみを込めたような、それでいて狂っている、まさに「敗戦国の国王」でした。
捕らえられた時に、真風さん演じるウバルドとコショコショ話していたのも印象的。
すごくおちゃめな部分もあるんだな、と思いました。
そして、箙かおるさん。
アムネリスの父、ファラオ役です。
- メイクが圧倒的。
- 衣装が金ピカ。ブーツも金ピカ。
- ブランコの存在感
特筆すべきは3ですね。
私、ブランコだから座ってるのかな、と思っていたのですが、あれ立ってるんですね!
割と長い時間だったので大変そう…(誰目線)
あ、あと歌声!ベテランの歌声でした。
寛容な人柄が出ている、そんな歌声。
みりおんの歌声。
何が上手いかって、ソロももちろん素晴らしいのですが、やはりデュエットが真骨頂かなと思います。
デュエットするときに相手役さんを際立たせ、かつハーモニーになるような音量や質で歌えるのがすごいです。
「アイーダの信念」戦いは新たな戦いを生むだけ、
何度も劇中で繰り返された言葉にははっとしました。まさに現実にも通じる言葉。
女声コーラスの素晴らしさ。
私は、今公演の素晴らしさはコーラスにあると思っています。
今公演では娘役さんが、アイーダの側近と、アムネリスの側近で分かれていて、各々に歌があります。
その中でも、アイーダの側近たちが歌う、戦いが終わった後のエチオピアに帰ってから歌う、アカペラが素晴らしかった。
なんて言うんでしょう…心を込めた歌ってまさにこのことなんですね。
肉親を奪われた悲しみ、それでもどうにもできない悔しさ、国を奪われた恨み。
全て詰まっているような気がします。
最後に。
あと書き留めておきたいのが、まぁ様が最後の場面で涙を流していたことです。
私は舞台で涙を流すのを見たことがありませんでした。
だからか、親近感がより湧いて、感動の度合いが一層に増しました。
ともあれ、組子の中心で輝くトップスターはかっこいいし、応援したくなる。
これからも応援していきます!