私は『王家』を観たときに、ジェンヌさんがお芝居の中で歌い踊る場面で、全く盛り上がれなかった。何か収拾のつかない、どう表現してよいのか分からない気持ちがあった。それが現在判明してきたので、ここに残そうと思う。
それは、「戦争は思想を制限する」ことだ。そして、この思想統制には排他性があると考えている。そのため、他の考えを寄せ付けない、他の考えは悪だ、のような考えだ。
そして、思想統制は何が怖いのかを考えてみると、2点ある。
- 無意識にそうなること
- 正しいことが分からなくなること
2.について、私は憲法で、「思想の自由市場論」を学んだ。真理を発見するためには、お互いに議論しなくてはならない、というような内容である。そのため、表現を制限することは、正しいことが分からなくなってしまうのではないだろうか。
最後に。
私はエンターテイメントで、戦争のまた違った怖さを知った。エンターテイメントだからこそ伝えられるものもあるということを知った。そして、戦争ではなくても、「時代を伝える」ことこそがエンターテイメントの役割ではないかな、と感じた。