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ろぐりずむ

主には宝塚の感想。他のミュージカルも観ます。

【花組】『新源氏物語』感想(2015)〜美しすぎる光源氏

    芸術の秋も深まってきました。先日、花組公演『新源氏物語/Melodia 熱く美しき旋律』観劇してきました。
★10月22日 11時 2階15列
★10月27日 15時(貸切)

    今回の新源氏物語は、他の方もおっしゃっていたのだけれど、「源氏物語ダイジェスト版」のようなお話だった。登場人物がかなり多いし、世代などもこんがらがってしまうので、予習をしておくと更に楽しめるかな、と感じる。

光源氏の美しさ。

    明日海りおさん(みりおさん)演じる光源氏が、本当に美しかった。この方自身のお顔も似合うし、光源氏のような「悩み抜く役」が本当にピッタリ。光源氏は現代目線から見るととんでもない男性だと思うけど、本当にみりおさんみたいな男性だったら、あり得るかも…と思わせるような役作りだった。

    作品中では、様々な女性と逢瀬を重ねる訳だが、やっぱりどこかに藤壺の影を探している。だからこそ、最初の方の源氏と藤壺の場面が印象的だった。すごく本能が感じられて、一人でドキドキしてしまった。だからこそ、葵の上や紫の上、朧月夜、六条御息所に対してはいい加減になったりとか、ともかく本命じゃないことが分かる演技で、素晴らしかった。

平安時代にもあった純愛。

    主に光源氏を中心として描かれるこの作品だけれども、夕霧や柏木の恋愛模様も描かれている。その中でも、私が印象的だったのは夕霧(鳳月杏さん)と雲居の雁(城妃美怜さん)の恋愛模様。出演されている時間は非常に短くて、あっという間に終わってしまう。

    この場面があることで、少し救いがあるという風に感じた。少ない場面で、「幼馴染で、小さい頃から思い合っていた」と表すこと、すごくキュンキュンした。平安時代にもこんな純愛あったんだ。

ストーリーを繋ぐ歌。

    今回はダイジェスト版のような構成だからこそ、場面をつなぐ説明が非常に多い。そこでこの役割を担うのが、惟光(芹香斗亜さん)と王命婦(芽吹幸奈さん)。

    惟光はやっぱり最初の大階段での歌が印象的。個人的に大好きな哀しいメロディーで、曲が好きになった。というか、全編通して哀しいメロディーで、もう好みすぎて辛い。王命婦は、歌で本当に大活躍。さすが花組の歌姫…!これからもその美しい歌声で花組を支えて下さることが楽しみ。

最後に。

     これは最後に書きたかったのだが、右大臣の天真みちるさん。某SNSで目を切れ長に見せるために、お芝居で目を細めている、という内容を見た。実際に見てみると、本当に目が開いていなかった!!プロ根性万歳。目を細めることで、老人感が出ることを感じた。
    
    やはり、この作品は原作の知名度、衣装、お化粧などで初めて宝塚を見る方には非常にインパクトが大きい作品。秋という季節も相まって、私が見た片方の日はマチネ、ソワレ共にどちらも団体が入っていたことをここに残しておこう。