【花組】千秋楽を観に行った〜客席の一体感、半端ない!
舞台を見るようになって10年。宝塚を好きになってから1年半。この度、初めて千秋楽を観ることができました。もう嬉しくて嬉しくてたまらないので、今回は宝塚の千秋楽の客席の一体感について書こうと思います。
チケットの在り処
千秋楽のチケットを購入するのは難しい。一般発売では販売する枚数が少ないため、私は買えた試しがない。そう考えると、どこにチケットがあるのか。やはり生徒の私設ファンクラブなどの、「劇団持ち」だと思う。そのため、宝塚に詳しくて、宝塚が好きな人が千秋楽のチケットを持っているのだ。
だからこそ、皆さんオペラグラスを所持していたし、拍手のタイミングも分かってらっしゃる。特に、宝塚の千秋楽は退団者がいる場合は、最後の挨拶も兼ねているため、「最後の姿」を見れる貴重な機会となる。
千秋楽独特の空気
宝塚好きが集まる千秋楽。その空気は、まさに舞台を見守る空気だった。私自身、音楽をやっているため、舞台での演奏は経験がある。そして、拍手をもらう側だからこそ、拍手には種類があることを感じる。「微妙だな」「ブラボー!」などなど。その中でも、今回感じたのは「長期間の公演お疲れ様」という意味合いの拍手だった。
そして、それは退団者の拍手で最も顕著に表れた。今回のショーでは、退団者の紫峰七海さん、真輝いづみさん、姫歌ひな乃さんの3名が銀橋を渡る部分がある。そのときの拍手がすごく大きく、そして暖かい拍手だったのだ。3名とも何らかの理由で宝塚を退団することを決め、この公演が最後となる。その3名に向けての拍手はとても暖かかった。観客が宝塚が好きで、同じ思いを抱えているからこそ、このような状況は生まれる。
退団セレモニー
千秋楽では、退団者がいる場合、退団者1人ずつの挨拶がある。舞台で、素の言葉を聞ける機会は、そうそうない。やはり退団する方が発する言葉というものは不思議なもので、その方のことを全部は知らなくても、感動する。また、舞台の中でも、宝塚歌劇団というのは特殊で、属する生徒の方にとっては、宝塚が全てだ。だからこそ、舞台、宝塚にかけてきた思いというのは人一倍強いだろうし、そのため一つ一つの言葉が重いのだ。
最後に。
千秋楽を観て、「終わり」はなんて美しいのかと思った。宝塚に属する、生徒さんには退団がある。それが分かっているから、今しかないから、ファンの方は舞台を観に行く。そのことを再度確認することができた。改めて、宝塚が好きになり、花組が好きになった。
今回、ご縁があり、本当に奇跡のような巡り合わせで千秋楽を観ることができたことに感謝。そして、紫峰七海さん、真輝いづみさん、姫歌ひな乃さん、大劇場ご卒業おめでとうございます。