ろぐりずむ

主には宝塚の感想。他のミュージカルも観ます。

【歌舞伎】『盟三五大切』〜七月大歌舞伎!

松竹座で行われた、七月大歌舞伎観劇しました。

★7月8日 16時夜の部 3階3列 大阪松竹座

■盟三五大切

7月の松竹座は夜の部が人気だったようである。終演後、観客の皆さんの会話からも、「仁左衛門さんかっこよかった〜」なる会話がたくさん聞こえてきた。私もにざ様の虜になった一人である。今回の記事は、主に『盟三五大切』を振り返ろうと思う。

にざ様演じる主人公は、「殺人を犯す男」「芸者小万を愛する男」という2つの人格がある。

「殺人を犯す男」という面では、初めて殺人を行う様子が美しい、と感じた。まるで浮世絵を見ているようだった。特に、小万に刀を握らせ、小万の子供を殺させる場面。あれはかなり残虐だったな。

そして、「芸者小万を愛する男」。小万を愛しすぎて、それゆえに裏切られたときの憎しみがとてつもなかったのだろうと推測する。今回の特徴的だったのが、小万の首を見ながら食事する場面。そのときに発する「こうして二人で食事をするのだと思っていた」というセリフに悶絶した。大好きな場面の一つになった。

■あとがき

愛と憎しみは紙一重。愛しすぎたから、憎しみも人一倍になり、劇中のような行動になったのだろうか…。

また、他に中村壱太郎さんの芸達者さや、尾上松也さんの素晴らしく通る声、今回も新たな発見がたくさんあっていい公演だった。