ろぐりずむ

主には宝塚の感想。他のミュージカルも観ます。

【花組・台湾】『宝塚幻想曲』(2015)感想

    続いては、花組台湾公演『宝塚幻想曲』についての感想です。

《追記》ベルばらと更新順が逆になっています。すみません。

★8月20日 TOHOシネマズ梅田 J列

    本公演でも1度やっているこの公演。台湾バージョンではいくつか違いがあったので、違う点を中心に書こうと思う。

1.台湾の歌

    今回、『追追追』『OAOA』『望春風』の曲が使われていた。どれも楽しい。曲のイントロが始まった途端、台湾のお客さんが「フゥ〜〜↑↑」みたいな感じで、盛り上げてくれるので、まるでライブに来たようだった。

   『OAOA』はショーの中でも一番ライブ感が強い。まるでジャニーズを見ているようだった。客席降り有りの、お客さんと握手したり、みんなで「OA!OA!」と一緒に歌ったりしていた。そして、キキ(芹香斗亜)さんの煽りっぷりがやばい。さすが星組育ち!

    『望春風』も、ショー中と、カーテンコールで歌があった。私はこの曲は歌詞を予習したり*1Youtube一青窈さんが歌っている動画を見ていた。うまく説明できないけど、曲の悲しい感じがみりお(明日海りお)さんに合っていると思った。とてもいい曲です。

2.別箱ならでは…

    別箱ならではメンバーが変わる。特に『OAOA』の後かな、黒燕尾の最初がみりおさん・組長・副組長の三角形だったときは興奮した。本公演ではまず見られない組み合わせ。

    また、ゆき(仙名彩世)ちゃんも大活躍。歌も踊りもできる素晴らしい娘役さんなので、波の花の歌や、みりおさんとのデュエットダンスなど、すごく見所がいっはいだった。

    と、活躍されている方もたくさんいらっしゃった。けれど、やっぱりここはあの人が出てたな〜、と寂しい気持ちになった。特にみりおさんときらりさんのデュエットダンスが、舞台写真を買うほど大好きだったので、少し寂しくなった。ここが別箱の辛いところ。

最後に。

    やっぱり楽しいショーだった。このショーのどこが素晴らしいかと言うと、色々な層に受け入れられるところなのではないかと思う。

    まずテーマが「四季」「日本」と分かりやすい。そのため、ここで初めて宝塚を観た方や、海外向けとして上演されやすい。それに加え、「花組の男役、娘役」としての魅力もふんだんに詰まったショー。特に摩天楼の場面などは、「花組の男役」の魅力がバシバシ出ていて、コアなファンにも楽しめるショーだと思う。

    台湾公演のカーテンコールでは、みりおさんや、柚香さんが涙ぐむ場面も。慣れない場所での公演、そして台風による初日中止。計り知れないほど、タカラジェンヌの皆様は大変だったと思う。本当にお疲れ様でした。そして、素晴らしい公演をありがとうございました。