ろぐりずむ

主には宝塚の感想。他のミュージカルも観ます。

年齢の持つ世俗感について〜すみれコードから考える

    今回は、年齢について考えてみたい。私は現在宝塚歌劇団に熱中している。そして、宝塚には本当に様々なルールがあるのだが、その中でも有名なのが「すみれコード」。

    これはタカラジェンヌが公表してはいけないルールなのだが、その1つにプライベートがある。そのため、タカラジェンヌの年齢を聞くことはご法度となっている。このことを通して、年齢の持つ世俗感について考えてみたい。

http://www.flickr.com/photos/76151808@N00/4969294509

photo by Peter E. Lee

より詳細なきっかけ

    上記に述べたように、タカラジェンヌは年齢を公表できない。そのルールは在団中のみに適用されるものなので、退団すれば年齢は公表することができる。

   そこで、少し前に退団された方がSNSにて「◯◯歳の誕生日を迎えました」という内容をアップした。そのときに、年齢を知ると共に、何だか寂しさも感じた。おそらくそれは、今まで「フェアリー(宝塚歌劇団の生徒)」だった存在から、年齢を公表することにより、フェアリーでなくなったことにあると思う。そこから、年齢には世俗感があると感じた。

年齢と世俗感。

    その理由として、私は2つあると考えている。まず1つ目は、その年齢でしているであろうことを想像するからである。そして、2つ目には、同い年や年が近い、身近な人を思い浮かべるからである。

    まず1つ目については、個人で考えているライフプランが非常に影響力を与えるものとなる。例を挙げると、26歳で結婚して、28歳で子どもを産んで、…というような内容である。そして2つ目は、身近な人を想像してしまうことである。やはり身近な人を想像してしまうことにより、確かに「フェアリー」感はなくなる、と感じた。なぜなら現実世界とフェアリーが住んでいる世界はおそらく違うからだ。

年齢不詳の魅力。

    上記のように考えることで、思ったのが「年齢不詳の魅力」だ。有名な芸能人で例を挙げてみると、女優の吉田羊さんは年齢不詳となっている。この方のような、年齢不詳の方がなぜ魅力的なのか、という問いには、現実(=年齢)を感じさせないからだろうという理由があるのだと気付いた。たぶん、美貌も必要なのかも知れないけれど。

最後に。

    元々はタカラジェンヌすみれコードから始まったこのテーマ。「年齢は現実を感じさせる」ことに気付けたのは私自身の中で大きい。余談だが、私自身顔が幼いと言われるので、年齢を感じさせないような、魅力的な人になれたら素敵だと感じた。