舞台には「華」と「実力」、どちらが大切だと思いますか?今回はそのことについて考えます。
舞台で目立つ方は、圧倒的な「華」がある。
それに反し、私は「実力派」の方が好きだ。たとえ役が付かなくても、お芝居や歌、ダンスが素晴らしいと「あぁ、来て良かった」となる。
しかし、現実的に考えると、目立つ役の方は「華」がある方ばかりだ。もちろん実力派の方もいらっしゃるし、そうでない方もいると思う。
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なぜ「実力」よりも「華」を重視するのか。それはエンターテイメントもビジネスだからだ。
「華」というのは一瞬で分かる。だからこそ短期間で観客を呼びやすい。
それに対して「実力」は、その方を見分ける事前知識、歌や芝居に関する事前知識が必要となる。そのため、「実力」を認識するのは時間がかかってしまうのだ。
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そんな「華」を重視する中、1つのニュースがあった。
宝塚というのは、他の劇団に比べて「華」が非常に重視される劇団だ。その中で、「実力派」のお二人がトップコンビになったことは、まさに奇跡的であった。
そんなお二人が退団すると知り、1ファンである私はただただ心の中で応援することしかできない。
エンターテイメントはビジネスだと分かっている。けれど、私は「実力派」の方がこのような形で日の目を見ることができるのではないかと信じている。