月組公演『All for One 〜ダルタニアンと太陽王〜』観劇しました。
★8月14日(千秋楽) 13時 1階24列 宝塚大劇場
■「月組×小池作品×コメディ」
演出家の小池先生は、『1789』のような群集劇が印象的である。その群集劇を得意とするのは、宝塚の5組の中では月組だと感じている。群集劇は、「市民」「農民」のような、名前が付いていない役が多くなりがちである。けれど、月組は下級生に至るまで、お芝居の実力が素晴らしいので、より一層魅力的だった。
特に1幕ラスト!フィナーレなのか、と思わせるほどの盛り上がり。おそらく全員舞台上で歌い上げるのだけれど、千秋楽ということもあり、すごい熱気!
また、コメディということも残しておきたい。出てくる人みんなが笑いを取っていて、客席もどっかんどっかん!れいこさん(月城かなとさん)の壁ドンのくだりは何度もあったけれど、3回目になると、笑うというよりむしろ応援する気持ちになっていた。
■男役さんについて
男役さんはプロローグからかっこよかった!剣を使ったお稽古は危険も伴うので、本当に大変だろうと思うのだけど、本当に素晴らしい!殺陣の場面はたま様(珠城りょうさん)とれいこさんの手合わせの場面が迫力があった。ここで早速雪組の実力が生きている!
あとタイトルにもある、「All for One,One for All」という言葉。このかけ声かっこよかった!
たま様は本当に「男の中の男」というのがぴったりで、完璧すぎて惚れてしまいそうになった。剣術の実力がある・仲間思い・一途。特に一途なところがいい!あとそれに反して壁ドンしたりするところも。『グランドホテル』の男爵しかり、いつも期待以上の舞台を見せてくれるので、これからも楽しみ。
そして今回度肝を抜かれたのがとしさん(宇月颯さん)。フィナーレのとき、一瞬としさんを探したのだけれど、黒髪のとしさんがいないな、と思ったら、金髪だ!金髪のとしさんがいた!すっごくかっこよかった。黒髪のイメージが強かったので、これからもどんどん金髪にしてほしい!
■コマさんの「専科」っぷり
娘役さんというか、女役さんと言うべきか、ともかくコマさん(沙央くらまさん)が本当に魅力的だった。まずビジュアル。ホクロって、あんなに女性的で、色っぽい特徴なんだね…。すっごく色っぽかった。メイクはタレ目っぽく、髪型も少し崩して余裕を出す感じで、ビジュアルの作り込みが本当に素晴らしい。舞台上でもどっかんどっかん笑いを取っていて、さすが「専科」である。