【雪組】『星逢一夜』(2015)感想 その1
★8月4日13時 2階8列
[追加]★8月13日 15時 2階16列*1
今回のお芝居、初日明けてからすごく好評で、楽しみにしていた。実際に見て、本当に素晴らしい作品。観終わってから、お芝居のことを色々と考えてしまい、思わずチケットを追加してしまった。
「号泣する作品」と噂では聞いていたが、終演後の劇場はすすり泣きされている方が多かった。今まで宝塚を観てきた中で、すすり泣きでいっぱいになることはなかったので、そういう意味で革新的なお芝居だった。
1.「ことば」の美しさ
この作品に出会って、「星逢」(=七夕)という言葉を知った。夏の季語でもある*2。
あとは、桔梗の花言葉。トップコンビが再会するときに、ゆうみちゃん(咲妃みゆさん)が持っているお花。
キキョウの花言葉:「永遠の愛」「誠実」「清楚」「従順」
花言葉の「永遠の愛」や「誠実」は、キキョウが恋人のために一生涯、ただ待ち続けた若い娘であったという物語に由来するともいわれています*3。
お芝居を観たからこそ、本当に桔梗の花は泉を表していると思った。江戸時代、女性があまり男性に対しアプローチしないそうだが、それを知っているからこそ花言葉で表すのが粋。
2.色の統一
ポスターを見てもわかるように、この作品は「青」が貴重になっている。星空の色から来ているのだろう。そして、この作品には様々なところで青が使われている。
- 主な主人公のお着物(大人)
- 桔梗の色
3.日本物の所作
さすが日本物の雪組!私は着物を数える程しか着たことがないので、詳しくは分からない。けれども、似合いっぷりが半端ない。ちなみに、彩凪翔さんの着物姿が本当にイケメン。カツラ似合う…和装似合う…。
3-1.長袴について
長袴を初めて観た。長袴は位の高い人しか着れないお召し物である。観ている分には、動くごとに着物を引きずりながら動かないといけないので、大変そう。
3-2.遊女について
色っぽい。色っぽい。肌を見せる面積で、艶やかになったり、そうならなくなったり、不思議。ここの鈴虫(香綾しずるさん)と遊女たちの場面、下手で座っている娘役さんにも注目。