ろぐりずむ

主には宝塚の感想。他のミュージカルも観ます。

〝Manga〟と〝漫画〟〜「漫勉」感想

    「浦沢直樹の漫勉」*1。私はあまりテレビを見ない方なのですが、この番組は毎週観ていたので、漫勉の魅力を書き記したいと思います。

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photo by Jon Delorey

「漫勉」とは?

    正式名称は「浦沢直樹の漫勉」。Eテレ、金曜23時〜。なお、現在はシーズン1が終わり、シーズン2は2016年3月に放送予定となっている。 番組の主な内容は、浦沢直樹さんとゲストの漫画家さんが、ゲストに密着した映像を観て話す、という内容。今までのゲストは、東村アキコさんや浅野いにおさんなど、ジャンル問わず出演されている。

魅力的な番組の理由。

    この番組の一番の見所は、漫画家さんの「描いている姿」を見ることができる点だ。この姿を見ることで何が分かるのかというと、どんな道具を使っているのか、仕事場の様子等、普段表には出てこない情景を見ることができる。

    私はただの漫画好きで、絵を描くのは非常に苦手だ。絵が描けなくても、やっぱり漫画家の方々の仕事の様子を見ていると、何だか1コマ1コマが非常に労力を要したものだと分かる。そういう意味で、少し漫画の見方も変わったかもしれない。これから戦闘シーン等の細かく描かれているコマもちゃんと見よう。超有名な海賊漫画、戦闘シーンを飛ばして読んでいた。ごめんなさい。

   やっぱり、白紙からキャラクターが生まれるのは感動モノ。漫画は白紙からできるのは分かっているけれど、実際見ると感動する。

「Manga」と「漫画」

    この番組をすることの必要性は何だろうか。日本の漫画は世界レベルにあることから、日本の文化として世界に浸透している。だからこそ、漫画の内容を討論するだけでなく、漫画が生まれる瞬間を知っておく必要があるのだと思った。もはや、日本の漫画は日本だけのものではなく、世界に発信されるべき文化であることを改めて感じる。

最後に。

    人は、漫画であれ、舞台であれ、その「裏にあるもの」を好む。今回の漫勉であれ、舞台であれば稽古場映像などを挙げることができる。その理由は、自分から遠い存在の人が、感覚的に近くなるからなのではないだろうか。私は漫勉を見て、そう感じた。と同時に、日本の漫画文化は世界レベルになっている。その時に、この番組は資料映像として使われるのしれないな、と思った。