肥満、ってそんな悪いこと?
今回の記事は、太っていることってそんなに悪いことなの?という記事です。
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きっかけ
最近、某動画サイトでトニー賞のパフォーマンスの映像を見た。その中でも1番印象的だったのが、『アラジン』のパフォーマンスである。
もちろんこの作品はものすごく知名度がある。だからかもしれないけれど、ともかく私はジーニー役のJames Monroe Iglehartさんの舞台姿に、すごくときめいた。
こ存じの通り、ジーニーは、ランプの精だ。人間ではないからこそ、役作りは難しい。そして、演じていたJamesさんは、すごくふくよかな方だった。
そこでふと思ったのが、舞台でふくよかな方をあまり見ない、また、なぜこんなに肥満って良くないイメージなのか、と。ミュージカルでふくよかな方というと…『レ・ミゼラブル』のマダム・テナルディエくらい?
こういったきっかけで、ふくよかな方に興味を持ったのだ。
日本は肥満を受け入れない?
WHOの2008年の結果によると、日本の成人の肥満率は世界で166位である。数値は4.6%。ちなみに肥満の人が多いイメージがあるアメリカは24位、31.8%*1。
日本人が痩せている理由として、1番の要因は健康な日本食だろう。私が行った数少ない外国でも、やっぱり日本が1番ヘルシーな食べ物であると感じる。
そして、日本人の精神として「みんな同じでなければいけない」という謎の精神がある。一億総中流社会という言葉でも表現されている。
こういった、日本食+「みんな同じ」の考え方が、日本で肥満の人があまり受け入れられてない原因だと考えている。
肥満のメリットとは?
1.ごはんのおいしさが伝わる
1年くらい前、レストランでふくよかなカップルが食事をしているのが印象的で、今でも忘れられない。
そのカップルは、ずっと「おいしいね」ということを連呼しており、食べることに対しての精一杯の幸せを表現していた。その様子を見たときに、何だかこちらまでその幸せが伝わってきて、嬉しかったのだ。
だから、食事のおいしさはふくよかな方が伝えるともっとおいしくなるのでは?
2.包容力がある
先程のジーニーの話とかぶってしまうけれど、ふくよかな方はやはり存在感があり、包容力があると感じる。
だから、国王役とか、優しい父親役とか、包容力を出すためにはふくよかさも大事なのではないだろうか。
あとがき
もちろん、ふくよかな方に対して「自己管理ができていない」と言う方もいるだろう。それもその通りだけど、もっとふくよかさを認めて、ダイエットこそが正義のような定説は無くなってほしい、と感じるのだ。
そして、これは私の大好きな宝塚にも通ずる。夢の世界だからこそ、深くは分からない。けれど、もっと役作りの一環で「包容力」を押し出した役作りもいいのでは?と思った。ふくよかなことは、存在感も出ると思うのだ。