ろぐりずむ

主には宝塚の感想。他のミュージカルも観ます。

「好きなことで、生きていく」の難しさ

    「好きなことで、生きていく」。理想の生き方だなぁと思う。
そして、この12文字は夢を与えてくれる素晴らしいキャッチコピーだ。



    でも、実際好きなことを仕事にしている人ってどれくらい存在しているのだろう。
もちろん個人にとって好きなものは色々あるから、「営業が好き」みたいな人もいると思う。
今日はそうでなくて、「趣味を仕事にしている」点について考えてみたい。

    きっかけは、1つ前の記事で紹介した、スクーの中村佑介さんのイラスト講座である。

    この講座の最後、添削の時間で、中村佑介さんはこんなことをおっしゃっていた。
「絵に趣味は入れるべきでない」
    この言葉を聞いたとき、理解はしたのだけれど、なぜかもやもやした気持ちが残っていた。
それは私が芸術は趣味の延長線だと思っていて、自分の嗜好を音楽だったり、美術に取り入れるものだと思っていたからである。

   でも、よく考えるとそれは違うと分かった。
私にとって、1番身近な芸術は音楽である。
そして、それらを仕事にしているのは、オーケストラや吹奏楽の団員、指揮者などである。

    もちろん各々が好きな曲もしたいと思うけども、やっぱり集客が見込めるような有名な曲をせざるを得ない、という状況が想像できる。

   そう考えると、「好きなことで、生きていく」って理想なのかな、と疑問に思い出した。
好きなことをしているけれど、好きなことばっかりしていられない。
好きなことで生きていくためには、お金が必要。だから、お金になるものを作っていかなくてはならない。

    なんていうか、趣味と仕事を一緒にすることで、趣味が楽しくなくなる可能性があるのではないかな、と思う。
やっぱりそれは悲しい。

   そう考えると、「好きなことで、生きていく」って、すごく大変なことではないかな、と考える。
なので、上の動画の、バイリンガールのちかさんなど、本当にすごい。尊敬!