ろぐりずむ

主には宝塚の感想。他のミュージカルも観ます。

【花組・再演】『仮面のロマネスク』(2017) 〜娘役さんに注目!

花組全国ツアー公演『仮面のロマネスク/EXCITER!!2017』観劇してきました。今回はお芝居の感想です。

★3月19日 12時 3階2列 梅田芸術劇場メインホール

まずは、仙名彩世さん、トップ娘役就任おめでとうございます!!芸達者なゆきちゃん(仙名さんの愛称)を見ていたからこそ、こうして真ん中に立つ姿を見るとすごく嬉しいです。

さて、今公演は明日海りおさんトップ体制では2回目となる。みりおさん(明日海りおさん)演じるヴァルモン以外はほとんど変更になった。

■娘役さんについて語る。

  • メルトゥイユ夫人について

やはり、今回トゥールベル夫人がゆきちゃんに変わったからこそ、全体的に「大人びた雰囲気」に変わっていたように思う。未亡人としての哀愁や余裕が感じられた。

  • セシルについて

城妃美怜さん、この方も本当に芸達者!セシルはこの作品中、まだどろどろとした感情を知らない、ピュアな存在。それが、お芝居の「間」に出ていた。

  • トゥールベル夫人

最初に感じたのは、お衣装が素敵だということ。最初の場面、紺色のドレス素敵だった。

そしてあの苦悶の表情。見ているのが辛かった。してはいけないことであるとわかっているのに、それを好んでしまう自分がいる。その間で苦しむ姿を、丁寧に演じられていた。

■あとがき

お話自体は、やっぱりヴァルモンに対して共感できないな、と感じてしまう。そんなに気持ちを踏みにじって何が楽しいのだろう、と。おそらく男性が様々な女性と関係を結ぶことは当時の当たり前であったようだ。だから、当時の人たちはもしかしたらそれを受け入れていたのかも。

それとは別に、宝塚視点で見ると、この作品は大劇場作品よりも人数が少ないから、たくさんの人たちに出番があり、見応えがあった。