ろぐりずむ

主には宝塚の感想。他のミュージカルも観ます。

2018年韓国旅行まとめ 〜自動化ゲート・景福宮・ひとり旅のコツとは?

2018年のお正月旅行、韓国に行ってきました。主な目的はミュージカル観劇だったのですが、色々と気づいたことをメモしていこうと思います。

◼︎「自動化ゲート」の快適さ

当日空港に行くまで、存在を知らなかった自動化ゲート。日本での入国・出国の際、パスポートと指紋を使うことで、自動化ゲートで入国・出国ができる、という仕組み。登録も紙1枚で終わるし、何より出国が1分で終わるし、最高。

◼︎景福宮での観光

いやー、めっちゃ寒かった。氷点下。何か観光っぽいことしなくちゃと思って行った。以下、交代式の写真なのだけど、色鮮やかで綺麗。そして毎回するの大変そうだな、と感じたのであった。


◼︎ひとり旅のコツ

学生のときからひとり旅をしてきて、ようやくコツが掴めてきた。それは、「休むこと」。旅行だから、いっぱいやること詰めがちだけれど、体力のない私には向いていない。現に、今回も昼寝しているし。

一番の優先事項を決めて、それに合わせて体力を持っていく。休む時間を作る。これで、快適なひとり旅ができそうである。

【韓国】『タイタニック』(2018)感想 〜歌、オケ、舞台機構、全てに感動

続いて『タイタニック』の感想です。この公演が一番の目的でした。本当にレベルの高い舞台で、何回も見たくなる、ずっと忘れない作品になると思います。

★1月5日 20時 2階9列 シャルロッテシアター

◼︎ハーモニーについて

何と言っても、出演者の方の歌が何より素晴らしい。プロローグのメインテーマ、始まりも終わりもぴったり、厚みのあるハーモニーで本当に感動した。

特に好きだったのは、ケイト・マクガワン役のイ・ジスさんという方。力強くクリアな歌声で素晴らしかった。そして、フレデリック・バレット役のチョ・ソンユンさん。バレットは、恋人への思いを募らせ、それを通信士に託す、という役どころ。感情がこもっていてとっても素敵だった。

◼︎オーケストラについて

私が今まで観劇した中で、一番豪華な顔ぶれだった。20人くらいはいたと思うし、中でもハープがあったのが本当にびっくり。特に最後はハープあってこその音楽だったから、その美しさに聞き惚れてしまった。

◼︎舞台機構について

基本的に明転暗転なし、盆やセリの移動なし。舞台上には船のセットが大きくあり、セットは移動しない。このセットで、「沈没のシーンは演出するんだろう?」と思っていたが、見事に表現されていた。

また、非常に興味深かったのが、「光」の使い方。今作では、星空や暗い部屋の中、はたまたパーティーの様子などを光を使い表現していたのが本当に素晴らしい。限りなく制限がある中、様々な表現ができる点がやっぱり舞台の醍醐味だなぁ、と感じる。

□あとがき

言葉がわからなくても、なんとなく気持ちは伝わる。音楽も、歌も、「感動」も世界共通なのだと知った素晴らしい演目だった。

今回、初めて韓国のミュージカルを観劇したが、基本的には同じ。違う点は、以下の通り。

  • チケット確認の場所(韓国は各フロアのドアごと)
  • 休憩が20分
  • 休憩の女子トイレがあまり並ばない(嬉しい)

基本は同じなので、楽しく観劇できた。ちなみにチケットは「Interpark」にて取得、引き換えも問題なし。これからもどんどん海外に出て観劇していきたい。

【韓国】『砂時計』(2018)感想 〜名作韓国ドラマのミュージカル化

韓国へミュージカル観劇に行って来ました。1日目は『砂時計』、2日目は『タイタニック』です。この記事は『砂時計』の感想です。

★1月4日 20時 3階4列 忠武アートセンター

原作は韓国ドラマ。日本でも放映されてた作品だったので、あらすじを事前に予習することができた。メインキャスト3人の恋と当時の社会情勢が絡まり合い、時代の波に呑まれていく人々を描いた作品。

私は韓国語がほとんど分からないまま観劇した。そのため、背景に年号や当時の新聞を写して当時を演出する方法はとても分かりやすかった。韓国語が分かったらもっと感情の機微を察知できるのに…!でも、役者さんたちの熱演のおかげで素晴らしい舞台でした。

【花組】『ポーの一族』(2018) 感想〜明日海さんエドガーの美しさにひれ伏す

 

あけましておめでとうございます。2018年も、どうぞよろしくお願いいたします。

新年明けて早速、宝塚花組公演『ポーの一族』を観劇しました!「美は正義」だとつくづく感じた公演でした。

 

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 ★1月2日 15時 2階12列 宝塚大劇場

 

■豪華仕様なプログラム

今回のプログラムは本当に豪華仕様。演出の小池修一郎先生の作品に対する愛の大きさが半端ない。そして原作の萩尾望都先生のカット、文章などが掲載されている。これが1000円、安い!プログラムの中に、この『ポーの一族』を上演するまでのエピソードがいくつか書かれているのだが、それを聞くと、この作品は今、明日海さんがトップスターであるこの時期にしかできない作品だったということがよく分かる。

 

■明日海りおさんのエドガー

プログラムにも書かれているのだが、小池先生はトップスターとエドガーの資質を持ったタカラジェンヌをずっと待っていたとのことである。確かにこれらの共存はすごく難しい。トップスターとして組を引っ張る男性らしさとエドガーの儚く哀しい存在はまるで正反対のようだから。でも、そのどちらも体現できる存在がついに現れた、その方が明日海りおさんだったのである。

さらにエドガーというのは永遠の時を生きるバンパネラ、という設定なので、少年らしい若々しさ・長い時間を生きているという成熟した考え方・孤独感など、相反する要素を併せ持っている存在であると感じた。

明日海さんのエドガーは「孤独感を魅力として描いている点」が本当に素晴らしかった。望んでバンパネラになったわけではないからこそ、生きてきた意味・これから生き続ける意味を、必死に自問している。人間よりもずっと長く。孤独感による哀しみを表現するだけなら、「可哀想だな」だけで終わってしまうけれど、そこを美しさで孤独感を魅力として表現されていたのが本当に素晴らしかった。

明日海さんはトップスターとして何作品もされているけれど、やっぱり「悩み苦しむ役」が本当に似合う。月組時代の『春の雪』や、『金色の砂漠』とか。

 

■桜咲彩花さんのジェイン

そして大好きな桜咲彩花さん。今回夫婦役として鳳月杏さんと組まれていたのがすっごく嬉しかった。『雪華妙』の七夕の場面で恋人役として出演されていたのを観て、「いつか夫婦役とかやってくれないかな」と思っていた私。なので、今回の配役はとっても嬉しかった。しかもパレードも二人降り!ありがとう小池先生…。

桜咲彩花さん、もといべーちゃんは、今の宝塚の中で「良家のお嬢様」を演じたら右に出るものはいないと思う。それくらい、今回のジェイン然り、『仮面のロマネスク』のトゥールベル夫人のような役が本当にぴったりである。何と言っても、相手役の方を素敵に見せてくれるし、本人の品の良さも相まって、本当に大好きな娘役さんです。

 

■あとがき

2018年の宝塚始め、素晴らしい公演でした。やっぱり、宝塚は夢を、そして希望を与えてくれる場所。特にこの公演は、萩尾望都先生が今回の宝塚公演まで舞台化を待って下さっていたというエピソードに、何だか勇気付けられた。そして、タカラジェンヌの皆様の美しさにときめき、その陰の努力にいつもながら感動し、「自分自身も頑張ろう」と思わせてくれる。今年も、たくさんの素晴らしい作品と出逢えますように。

 

2017年観劇まとめ

 

2017年もあと僅か。先日、今年の観劇納めをしたので、今年のミュージカルライフのまとめをしていきたいと思います。

 

■今年観たもののまとめ(20公演)

・宝塚(16)

花組(2):「雪華妙/金色の砂漠」、「仮面のロマネスク/EXCITER!!2017

月組(2):「グランドホテル/カルーセル輪舞曲」、「All for One」

雪組(4):「星逢一夜/Greatest HITS!」、「幕末太陽傳/Dramatic "S"!」、「琥珀色の雨にぬれて/"D"ramatic S!」、ひかりふる路/SUPER VOYAGER!」

星組(2):「THE SCARLET PIMPERNEL」、「ベルリン、わが愛/Bouquet de TAKARAZUKA」

宙組(3):「王妃の館/VIVA!FESTA!」、「神々の土地/クラシカルビジュー」(2)

東宝(3):「ミス・サイゴン」、「レ・ミゼラブル」、「ダディ・ロング・レッグス」

・歌舞伎(2):「五月花形歌舞伎」、「七月大歌舞伎」

・落語(1):「立川談春独演会」

・コンサート(1):「京響クロスオーバー」

 

■今年の総括

宝塚では、やはり「EXCITER!!2017」がぶっちぎりで良かった。再演のときは、まだ宝塚を知らず、ファンになってから、ずっと再々演を願っていたので、とても楽しかった。そして最大のニュースは、雪組トップコンビの就任。大好きな望海風斗さんと真彩希帆さんがコンビとして舞台の中央で見れるなんて、夢のよう。これからどんな作品が見られるのか、とても楽しみ。

その他、東宝系では「ダディ・ロング・レッグス」が良かった。なかなか私が住んでいるところでは、ダディのようなシンプルな舞台を見ることができない。だからこそ、「ミュージカル」というものの新たな一面を見ることができたし、舞台機構や音楽など、とても勉強になった作品になった。

ミュージカル以外では、初めて歌舞伎を観劇した。片岡仁左衛門さんの美しさは今でも忘れることができない。ミュージカルが歌や体といった「動」で表現するなら、歌舞伎は全く反対の「静」で感情を表現する。その美しさに、こういう表現方法があるんだ、ととても参考になったし、女性を演じる男性の美しさにも感動した。

 

■2018年に向けて

来年も観たい演目がたくさんある。宝塚では、大好きな「ウェストサイド物語」(宙組)、そして博多座にやっと花組が来るので絶対に行く!そして今年は意外に行かなかった劇団四季。「恋に落ちたシェイクスピア」、そして名古屋に「ノートルダムの鐘」が来るのでこちらも行かないと。東宝系ではずっとずっと楽しみにしていたジャージー・ボーイズ!これが今年一番楽しみかも。コンサートも行きたいな。そして歌舞伎では「ワンピース歌舞伎」。こちらも再演を楽しみにしていたので、早く観たい。

来年もたくさんの素敵な舞台に出逢えますように。そして今年1年、このブログを読んで下さり、ありがとうございました。

【コンサート】京響×田代万里生さん×白羽ゆりさんコンサート 感想(2017) 〜ミュージカル×オケの豪華な演奏

 

京響クロスオーバー ミュージカル×オーケストラ』、京都市交響楽団と田代万里生さん・白羽ゆりさんが出演されたコンサートに行ってきました!

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★12月23日 15時 1階17列 ロームシアター京都 

 

当日のセットリストはこちら。

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アンコール

1.田代万里生さん、白羽ゆりさん『夜のボート』(エリザベート

2.田代万里生さん『すべての山に登れ』(サウンド・オブ・ミュージック

 

京都市交響楽団、大編成でのミュージカル音楽に感動

今回、オケのみの演奏が、『アンダー・ザ・シー』(リトル・マーメイド)と『プロローグ/我ら息絶えし者ども』(エリザベート)だった。特に後者のエリザベートの曲は感動。このコンサートのために編曲されたとのこと。個人的には、この曲が本当に大好きなので、オケが演奏している間も頭の中で歌詞がずっと流れていて、エリザベートの世界に戻れたようだった。

また、ミュージカルの名曲をフルオケで聞くと、本当に上品で豪華だった。ミュージカル音楽がフルオケにしない理由として、金額的な面もあると思うけれど、理由として作品とオケの良さである上品な音が合わないからかもしれないのかな、と感じたのであった。

 

白羽ゆりさん

初めてお姿を拝見した!私が初めて知ったタカラジェンヌがとなみさん(白羽ゆりさん)だったので、今回行けて本当によかった。今回は2部からのご出演だったのだけれど、出てくるまで「今日はどんなドレスかな」ととても楽しみにしていた。そしていざ出演されると、真っ白のドレスに、きらきらしたアクセサリー、本当に美しかったです…!!そしてお辞儀や、ドレスの裾を持つ所作が美しい。袖へ捌けるときに田代万里生さんに手を取ってもらって歩くときの姿も美しかった。

そして、となみさんの歌の中では『私だけに』(エリザベート)がとても素晴らしかった。この曲は、シシィが堅苦しい王宮の中で、自我を見つけ、皇后として強く生きていく、ということを歌っている。その力強さ、そして皇后としての凛とした美しさ、まるでシシィがそこにいたかのようだった。

 

■田代万里生さん

エリザベート』ぶりに拝見した。金髪の坊主姿で登場してきたときには一瞬びっくりしたけれど、歌にMCに田代万里生さんの人柄が現れていて、とても素敵なコンサートになっていた。特に何度もオケの皆さんを紹介されていて、とても優しい人なんだな、という印象を受けた。

歌は、「あの声」(リトル・マーメイド)が特に素晴らしかった!(全部すごかったけど)田代万里生さんって正統派の皇族のような役がぴったりだな、と感じた。あのクリアで、心にすっと入ってきて、音域がテノールで、まさにエリックにぴったりだった。なかなか東宝系では正統派プリンスみたいな役はないから、ディズニー作品の吹き替えとかで聴いてみたいな。というか「あの声」をするなら、「一歩ずつ」も聴きたかった!

 

■あとがき

本当に豪華なコンサートだった。キャパ的にもこれくらいのホールが一番いいかも。個人的な後悔としては、オペラグラスを忘れてしまったこと。コンサートだしいいかな、と思ったのだけれど、やっぱり役に入ったときの表情をもっと見たかった、次回は忘れないようにしたい。ぜひ継続的に行ってください、絶対行くので!

【東宝】『ダディ・ロング・レッグズ』(2017)感想~シンプルで、人に寄り添う物語

 

楽しみにしていた『ダディ・ロング・レッグズ』観劇してきました。なんでも中日劇場最後のミュージカル公演だそうで、私にとって最後の中日劇場での観劇でもありました。今回はその感想です。

 

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★12月16日 12時 中日劇場 2階8列

 

■「シンプル」こそ舞台の醍醐味

舞台機構も、音楽も、何から何まで私にとっては新鮮だった。普段から東宝ミュージカルや宝塚歌劇を見慣れている私にとって、3人のバンド編成、2人の役者、転換がない舞台セット。まさに限られている中で最大級の表現をする、という舞台の醍醐味が感じられる作品だったように感じる。

 

■ジルーシャは憧れの女性

作品中のジルーシャは18~24歳くらいである。ところ出て来るエピソードに、私も「ああそれ、すっごく分かる」と感じると同時に、ジルーシャが困難に立ち向かい、結果解決していく様子に「やっぱりジルーシャは強いなぁ、自分とは違う」と感じていた。

作品中のセリフでもある通り、ジルーシャは「強い精神力」と誰にも負けない「想像力」を持っている。彼女は孤児院の生まれであり、お金持ちの友人が持っているものを持っていないことや、知らないことが多いことに対し、何度も落ち込む。それでも、ダディという見たこともない人物に手紙を通して伝えること、そして彼女の天性の「強い精神力」「想像力」で彼女は幸せを掴み取っていくのであった。

そしてジルーシャを演じる坂本真綾さん。私は彼女を舞台で拝見したことがなかったのだけれど、その細やかな気持ちの表現力にびっくりした。素晴らしくて。ジルーシャの気持ちがすっと入ってくる。

 

■人間臭いジャーヴィス

ジャーヴィスを演じられていた井上芳雄さん。名実共に「ミュージカル界のプリンス」なのだけれど、私はジャーヴィスのような人間臭く、おちゃめで時には落ち込むような役が好きだなぁ、と感じた。もちろん天才や人間じゃない役も好きだけどね!

 

□あとがき

あとから考えると、本当に見て良かった、おすすめしたい作品だった。人に寄り添い、人の心の糧になり、支えになる作品であったと感じる。本日は千秋楽ですね、おめでとうございます!これからも語り継がれ、再演が行われる作品でありますように。