ろぐりずむ

主には宝塚の感想。他のミュージカルも観ます。

【雪組・全ツ】『誠の群像 / SUPER VOYEGER!』感想(2018) 〜全国ツアーは舞台との距離が近い!

雪組全国ツアー『誠の群像 / SUPER VOYEGER!』観劇しました。望海さんトップの作品は全部絶対に見たい!!!という思いで何とかチケットを取れたので、本当に観ることができて良かった…!


(仙台の観光地、松島に行きました)

★4月8日 11列 1階34列 仙台銀行ホールイズミティ21


今回はショー『SUPER VOYEGER!』の感想です。

◼︎海の通り道

大劇場版では笙乃茅桜(しょうの・ちお)さんが出ていなくて、「何で出てないんだー!ダンス場面なのに!」と疑問が残っていたのだけれど、全国ツアー版で出演されていた!笙乃さんのダンスはキレキレで、本当に見応えがあるのでぜひ見て欲しい。ピンクのお衣装です。

◼︎思い出す『La Esmeralda』

私の三本の指に入る、大好きなショー『La Esmeralda』。そのお衣装を「早霧せいな・咲妃みゆ・望海風斗」→「望海風斗・真彩希帆・彩風咲奈」(敬称略)でお召しになっていた。あの頃から時間が経ったことを感じて、何だかセンチメンタルな気分になった。

『La Esmeralda』も全国ツアーがあって、そのときのお芝居が『哀しみのコルドバ』だった。そのコルドバのお衣装も、今回彩風さんがお召しになっていて、完全なる前の雪組ロス。懐かしいなぁ。同じ公演は二度とないことを改めて感じる。

◼︎真彩希帆さんの場面

今回増えた真彩さんの、男役さんを侍らす場面!こういう娘役さんが男役さんを侍らす場面が大好きなので、見ていてとても楽しかった。真彩さんは本当に素晴らしい歌唱力で、力強くも儚くも、本当に表現豊かに歌を聴かせてくれるので、クリスティーヌ楽しみ!

次の時はぜひロングドレスで見たいな。『VIVA!!FESTA!!』の実咲凜音さんみたいな場面にしてほしい。

□あとがき

今回の仙台アドリブ、「オリンピック!二連覇!羽生結弦!」だった。望海さんは羽生結弦選手のファンらしいので、いい回だった!

やっぱり全国ツアーは客席が参加している感じがある。そこが全国ツアーの良さであるから、もし行けたらこれからも追いかけていきたい。

【月組】『BADDY』(2018) 感想 〜これは「革命」を起こす作品だ!

 

続いてショー『BADDY -悪党(ヤツ)は月からやって来る-』の感想です。

 

No smoking decal

 

■「革命」

この作品は、宝塚に「革命」を起こした、と言っても過言ではない。それくらい、私のショーに対する疑問を鮮やかに解決してくれた作品だった。ショー作品を見ると、必ず1場面は、「この場面、どういう意味?」と思ってしまう場面がある。また、急に全く違う場面になることもある。今までは、それが宝塚のショーだと自分に言い聞かせてきた。けれど、この作品は全てストーリー仕立てになっているので、上記のような疑問を持つこともなく、ストレスフリーな状態で楽しく観ることができた。

また、そういった変化を起こしながらも、流れは今までとほとんど変わらない。表では新しい表現手法で描きながらも、裏では今までの歴史を大事にしている点も、興味深く感じることができた。

 

■トップコンビの安定感

珠城りょうさん演じるバッディが、私が知る珠城さんの中で一番かっこよかった!「誠実」なイメージのある珠城さんが「悪党」バッディで最強にかっこいい、という事実。オーシャンズとか見てみたいな。

そして愛希れいかさん、愛称ちゃぴはあの大きな大劇場をご自分のものにされていた。歌もダンスもお芝居も全てにおいて素晴らしい。次回作で退団、ショー作品としては今回が最後になる。最後にちゃぴの歌、踊り、堪能できてよかった。

この作品は、今後のショー作品に影響を与える作品だと思う。その作品を、安定感あるお二人がしっかり支えられていたことは今作品の成功要因の大きな理由だと感じる。

 

■裏ストーリーにも注目!

この作品では、「バッディ×グッディ」という二人のストーリーが軸となって構成されているが、裏にもストーリーがあるのが面白いところである。その裏ストーリーの主要人物が、宇月颯さんと早乙女わかばさん。言葉がないからこそ、観客に想像を余地を与える。ああ、こういう演出大好き!最後のとしさん(宇月颯さん)の背中で別れを告げる場面、本当にかっこよかった。

 

■あとがき

この作品は登場人物が全て通し役であることから、たくさんのキャラクターが存在するので、本当に目が足りない。としさんわかばさんの例は一例で、銀行員の宇宙人や王子にもストーリーはあるのだろうし、それを考えると、「ご贔屓の役の背景を考える」ことが大好きな宝塚ファンには最高な作品だと感じる。

【月組】『カンパニー』(2018) 感想 〜現実と錯覚してしまう、夢の世界

 

月組公演『カンパニー/BADDY』を観劇しました!今回はお芝居『カンパニー』の感想です。

 

getting tied

 

★3月3日 15時 2階10列 宝塚大劇場

 

■宝塚で現代劇をするということ

今回のお芝居は、現代の日本が舞台ということもあり、冒頭の電車のシーンなどはとてもリアリティが感じられた。大劇場では、今の日本を舞台にしたお芝居は少ないから、珍しいと思う。その現実の中に、夢の世界のタカラジェンヌの皆さんがいるので、何だか不思議な感じだった。

宝塚ファンは、そうでない人から「現実との区別が付いていないのでは?男役さんに現実の男性像を重ねてしまうのでは?」というような疑問を持たれてしまう。この作品を見ると、改めてその疑問は「はい」と答えてしまうのも無理はないと感じた。

それくらい、トップスターの珠城りょうさんがイケメンで、現実世界に存在してほしいと思ってしまったのであった。電車でスリを撃退する男らしさ、今は亡き奥様を大事にしている一途さ、仕事に対してのひたむきさ、なんて完璧な男性!しかもほとんどスーツ姿とあってかっこよさが倍増していた。

 

■社長令嬢、早乙女わかばさん

そして、お芝居では、今回退団される早乙女わかばさんがとても印象的だった。早乙女さんは、容姿端麗な方が多数在籍している宝塚の中で、一番「社長令嬢」が似合う方だと思う。品のある感じ、言いたいことをずばっと言うお嬢さんらしさ、誰にも媚びない芯の強さ。今回で退団は惜しいけれど、最後にぴったりな役が見られてよかった。

 

■あとがき

今作品はバレエのカンパニー、会社のカンパニーを取り上げた作品で、舞台を作り上げる作品が好きな私は興味深く観劇することができた。現代劇ということもあって、「タカラジェンヌにそれ言わせる!?」みたいなセリフもあり、その不一致のもどかしさから、改めて宝塚というのは夢の世界なのだな、と感じる作品であった。

【映画】『グレイテスト・ショーマン』(2018)感想 ~ミュージカルと映画、いいとこどりの素晴らしいショー

 

先日2/16(金)に公開された、『グレイテスト・ショーマン』を観てきました。根っからのエンターテイナー、ヒュー・ジャックマンが何年も構想を温めてきた、ミュージカル映画。舞台好き、とりわけミュージカル好き必見の映画でした!

 

■映画×ミュージカルのいいとこどり

この作品は、「映画の良さ、ミュージカルの良さをどっちも堪能できる映画」である。

映画の面では、場面のスピーディーな展開が素晴らしい。冒頭、主人公夫妻が屋上でダンスするシーンがあり、そこからふっとチャリティ(主人公の妻)の中に赤ちゃんがいる、という描写は映画ならではの表現手法であると感じた。また、映像の美しさを堪能できる点も欠かせない。それは、終盤に主人公夫妻の海のそばのシーン。本当にここの景色が美しかった。

そして、ミュージカル面について。物語の展開が、「ラスト→少年時代→青年時代→ラスト(リプライズ)」だったので、「ミュージカルによくある展開だ!」とまるで舞台を観ているような感覚に陥った。このラストを2回繰り返す展開は、ラストに至るまでの展開を見ているからこそ、感慨深く感じる。まるで主人公と共に生きたみたいに。

あとは演出面でも、勉強になる面が多数あった。主人公と娘2人がチラシをトンカチで貼るシーンと、酒場での主人公とフィリップ、そしてバーテンダーのシーンである。ミュージカルは基本的にずっと音楽が流れているのだけれど、「それでリズムを取る!?」みたいな道具を音楽に組み込んでいるのが素晴らしい。今作品では、それがトンカチの音であり、グラスをぶつける音であった。

 

■あとがき~大事なものは、自分で見つけるしかない

今作品の中には、ザック・エフロン演じるフィリップが、バーナムに対して「すべてを失ったけれど、愛、誇れる仕事を見つけた」というセリフがある。全てを失っても、自分の大事にしているものを大切にすれば、未来は輝かしい。でも、大事にするものは人それぞれ違って、それは家族かもしれないし、仕事かもしれない。それを見つけるのはただ、自分自身である。自分はまだ不満を垂らすばかりで、そのステップに行けていないから、もっと自分に問いかけて「大事なもの」を見つけていきたい。

 

 

2018年韓国旅行まとめ 〜自動化ゲート・景福宮・ひとり旅のコツとは?

2018年のお正月旅行、韓国に行ってきました。主な目的はミュージカル観劇だったのですが、色々と気づいたことをメモしていこうと思います。

◼︎「自動化ゲート」の快適さ

当日空港に行くまで、存在を知らなかった自動化ゲート。日本での入国・出国の際、パスポートと指紋を使うことで、自動化ゲートで入国・出国ができる、という仕組み。登録も紙1枚で終わるし、何より出国が1分で終わるし、最高。

◼︎景福宮での観光

いやー、めっちゃ寒かった。氷点下。何か観光っぽいことしなくちゃと思って行った。以下、交代式の写真なのだけど、色鮮やかで綺麗。そして毎回するの大変そうだな、と感じたのであった。


◼︎ひとり旅のコツ

学生のときからひとり旅をしてきて、ようやくコツが掴めてきた。それは、「休むこと」。旅行だから、いっぱいやること詰めがちだけれど、体力のない私には向いていない。現に、今回も昼寝しているし。

一番の優先事項を決めて、それに合わせて体力を持っていく。休む時間を作る。これで、快適なひとり旅ができそうである。

【韓国】『タイタニック』(2018)感想 〜歌、オケ、舞台機構、全てに感動

続いて『タイタニック』の感想です。この公演が一番の目的でした。本当にレベルの高い舞台で、何回も見たくなる、ずっと忘れない作品になると思います。

★1月5日 20時 2階9列 シャルロッテシアター

◼︎ハーモニーについて

何と言っても、出演者の方の歌が何より素晴らしい。プロローグのメインテーマ、始まりも終わりもぴったり、厚みのあるハーモニーで本当に感動した。

特に好きだったのは、ケイト・マクガワン役のイ・ジスさんという方。力強くクリアな歌声で素晴らしかった。そして、フレデリック・バレット役のチョ・ソンユンさん。バレットは、恋人への思いを募らせ、それを通信士に託す、という役どころ。感情がこもっていてとっても素敵だった。

◼︎オーケストラについて

私が今まで観劇した中で、一番豪華な顔ぶれだった。20人くらいはいたと思うし、中でもハープがあったのが本当にびっくり。特に最後はハープあってこその音楽だったから、その美しさに聞き惚れてしまった。

◼︎舞台機構について

基本的に明転暗転なし、盆やセリの移動なし。舞台上には船のセットが大きくあり、セットは移動しない。このセットで、「沈没のシーンは演出するんだろう?」と思っていたが、見事に表現されていた。

また、非常に興味深かったのが、「光」の使い方。今作では、星空や暗い部屋の中、はたまたパーティーの様子などを光を使い表現していたのが本当に素晴らしい。限りなく制限がある中、様々な表現ができる点がやっぱり舞台の醍醐味だなぁ、と感じる。

□あとがき

言葉がわからなくても、なんとなく気持ちは伝わる。音楽も、歌も、「感動」も世界共通なのだと知った素晴らしい演目だった。

今回、初めて韓国のミュージカルを観劇したが、基本的には同じ。違う点は、以下の通り。

  • チケット確認の場所(韓国は各フロアのドアごと)
  • 休憩が20分
  • 休憩の女子トイレがあまり並ばない(嬉しい)

基本は同じなので、楽しく観劇できた。ちなみにチケットは「Interpark」にて取得、引き換えも問題なし。これからもどんどん海外に出て観劇していきたい。

【韓国】『砂時計』(2018)感想 〜名作韓国ドラマのミュージカル化

韓国へミュージカル観劇に行って来ました。1日目は『砂時計』、2日目は『タイタニック』です。この記事は『砂時計』の感想です。

★1月4日 20時 3階4列 忠武アートセンター

原作は韓国ドラマ。日本でも放映されてた作品だったので、あらすじを事前に予習することができた。メインキャスト3人の恋と当時の社会情勢が絡まり合い、時代の波に呑まれていく人々を描いた作品。

私は韓国語がほとんど分からないまま観劇した。そのため、背景に年号や当時の新聞を写して当時を演出する方法はとても分かりやすかった。韓国語が分かったらもっと感情の機微を察知できるのに…!でも、役者さんたちの熱演のおかげで素晴らしい舞台でした。