ろぐりずむ

主には宝塚の感想。他のミュージカルも観ます。

【雪組】『La Esmeralda』(2015) 全ツ版感想〜やっぱり裏切らない「ラ」

続いて『La Esmeralda』の感想です。私はこのショーが大好きで、今回全国ツアーで再び行われることをすごく楽しみにしていました。

全国ツアーは人数が少なくなるため、大劇場版とは違う場所があります。今回は、その部分を中心に書いていきたいと思います。

前回の大劇場版の感想はこちら。


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大劇場では「ラ」が2階からだと見えなかったけれど、梅芸では3階からでも見えました!


まなはるさんの活躍
まず、シーレーンの場面!まず鬘がロング!まなはるさんは、いつも短髪のイメージだから、ロングの鬘を見たとき、いつもと違ってびっくりした。でも、いつものニコニコ笑顔でなく、また違う表情で歌われていて、新たな一面を見れた気がした。

次に、パレードの階段降り。せしるさんと2人降りでした。パレードでは、まなはるさんニコニコの笑顔で、幸せを分けてもらえた。ありがとうございます。本当にまなはるさんの笑顔は、こちらまで幸せを届けてくれます…。


クリーム色の衣装
ロケット前の、きゃびぃさん(早花まこさん)と翔さんのデュエット、素敵でした。

大劇場版では、さらささんと翔さんのコメプリマだったのが、曲が変更になっている。プログラムを持っていないため、曲名が分からないのが残念。

きゃびぃさんは、ここの場面だけでなく、色々と歌でご活躍だった。けれど、この場面がやっぱり印象的。というのも、スキャットがすごかった。早口のスキャットの中にも、音程が分かるお歌で、ブレがなく、感動してしまった。

あとは、前にも書いたのだけれど、お衣装が素敵。今回は褐色の肌でのショーなのだが、白よりも少し黄味がかったクリーム色のお衣装がよくお似合いでした。

少し脱線してしまうけれど、私はロケット前の場面が好きなのかもしれない…。花組ロディアのロケット前の、マイティーひらめちゃんみれいちゃんの場面も大好きなので。


客席降りの多さ
3階席は遠いよ…今回客席降りすごく多かったので哀しい…(コルドバにかけて)

今回、めちゃくちゃ客席降り多かった。その中でも、客席のドアから登場したのが、F1の場面の翔さんと、パリの場面の望海さん。ちぎさん、組子の皆様も降りてた場面があった。

ドアから出て来たらキラキラオーラで卒倒される。タカラジェンヌが前に来るとか、心臓止まりそう。えーっと、お二人がドアから出て来て、握手などのファンサービスをされている間、3階席の私は舞台を見つめていました。

客席降りの場面でも、舞台には歌い踊る方がいらっしゃるので、舞台に誰もいない、ということはない。けれど、1階で客席降りを見るのに越したことはないと強く感じる。


全ツならではのアドリブ
ルパン以来のアドリブ大会!トリデンテで、少しの間だけ話す時間があり、そこがアドリブ大会みたくなっている。

私が見た回は、
ちぎさん「だいもん、何食べたい?」
望海さん「串カツ!!!」
という感じで、掛け声も「串カツ」だった。

きんぐさんの歌う場面、パリの場面も関西弁が散りばめられてて、すっごい楽しかった。自分が話す言葉を、好きなスターさんが話すって、こんなに嬉しいことなんですね…!ぎこちない感じが愛らしいです。

これから、アドリブはたくさん増えるんだろうなと思うと楽しみ。


あとがき
地方出身のタカラジェンヌの方って、全国ツアーがきっかけで宝塚を知った、という方が多い。そう思うと、宝塚にとって全国ツアーは、一種の広報活動である。

そう思うと、このショーは「楽しい!ふぅ!」みたいな感じなので、初心者を楽しませるためには最適だと思う。そして、未来のタカラジェンヌが生まれるきっかけになるかもしれないと思うと、なぜかワクワクする。

さて、全国ツアーはまだまだ始まったばかり。これからのレポートを楽しみにして、今回の記事を終わりたいと思います。