ろぐりずむ

主には宝塚の感想。他のミュージカルも観ます。

【四季】『ノートルダムの鐘』(2017・京都)~何回見ても考えが止まらない作品!

 

ノートルダムの鐘、京都公演観劇してきました。昨年年末に観劇してから半年以上。やっぱり何度見ても大好きな作品で、心に残る作品でした。

 

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★8月13日 13時 2階2I列 京都劇場

 

■あっきーカジモドについて


私、このノートルダムを3回観ているのだけど、ありがたいことに!3回共違うカジモドを見ることができた。同じ役柄だけれど、演者が違うと細かいところが変わる、というトリプルキャストの良さを感じることができた。特にあっきーカジモドについては、「守ってあげたくなる」感が一番強いように感じた。だからこそ、エスメラルダを助けに行く場面では、すごく応援したくなったのであった。

 

■芝さんフロローについて

いやー鳥肌が立つね!!!執念が深すぎる。エスメラルダのスカーフを最後までずっと持っていたことには、かなりの気持ち悪さを感じた。しかしそれも芝さんの演技力あってこそ。

 

■阿部さんクロパンについて


今回初めて阿部さんクロパンを観た。すごくよかった!まず見た目。ジプシーは劇中にもある通り、周りから蔑まれる扱いをされている。おそらく仕事も体力仕事が大半なのだろう。そこでの汚れ、というか、見た感じ人を寄せ付けない感じがうまく表現されていてよかった。また、フィーバスを助けるところも、さすがジプシーのリーダー!仲間思いの感じが出ていてかっこよかった。

■あとがき

ノートルダムの鐘を見るのは3回目だったし、サウンドトラックは毎週のように聴いている。そのため、話の流れは大体頭の中に入っている。だからこそ、今回は舞台に立たれている方々がどんなお芝居をするのか、ということに集中して観ることができた。次は横浜…行けるかどうか分からないな。でも、確実にこの作品は私の中の最高作品です。

 

「心の叫びをブログにしてみた」

オタクあるある、「もう少し早く好きになっていれば…」という過去に戻りたい気持ち。最近、その気持ちがずっと心の中でもやもやしている。アイドル「°C-ute」のことを、もう少し早く知りたかった。

℃OMPLETE SINGLE COLLECTION(通常盤)


思えば、私は彼女たちのハロー!プロジェクト・キッズとしての活動を目の当たりにしていた。それが映画『仔犬ダンの物語』である。当時はモーニング娘。の人気が非常に高く、会話の中心はモーニング娘。のことだった。映画の中では、°C-ute岡井千聖ちゃんがボーイッシュですごく印象的だったことを覚えている。

そして、今年の5月辺り、私はYoutubeで°C-uteの「夢幻クライマックス」というミュージックビデオと出会う。そのとき、まさに「落ちた」。キレキレなダンス、素晴らしい歌声、それらを総合する惹きつけるパフォーマンス力。全然知らない間に、彼女たちはアイドルに憧れられるアイドルとなっていた。

そのミュージックビデオを見たとき、コメントで°C-uteが解散することを知った。2017年6月12日。

それからはYoutubeで°C-uteのミュージックビデオを見漁る日々。「Crazy 完全な大人」「Love take it all」など、°C-uteのパフォーマンス力が前に出る曲が好きで、毎日のように聞いていた。それらを聞くたびに、どうしてもっと早く知らなかったんだろう、ライブに一度でも行ってみたかった、という思いが湧き上がってきた。

もう5人でのパフォーマンスを見ることはできない。「〜すればよかった」という思いばかりが残るけど、解散しても私は°C-uteが大好きです。

【歌舞伎】『盟三五大切』〜七月大歌舞伎!

松竹座で行われた、七月大歌舞伎観劇しました。

★7月8日 16時夜の部 3階3列 大阪松竹座

■盟三五大切

7月の松竹座は夜の部が人気だったようである。終演後、観客の皆さんの会話からも、「仁左衛門さんかっこよかった〜」なる会話がたくさん聞こえてきた。私もにざ様の虜になった一人である。今回の記事は、主に『盟三五大切』を振り返ろうと思う。

にざ様演じる主人公は、「殺人を犯す男」「芸者小万を愛する男」という2つの人格がある。

「殺人を犯す男」という面では、初めて殺人を行う様子が美しい、と感じた。まるで浮世絵を見ているようだった。特に、小万に刀を握らせ、小万の子供を殺させる場面。あれはかなり残虐だったな。

そして、「芸者小万を愛する男」。小万を愛しすぎて、それゆえに裏切られたときの憎しみがとてつもなかったのだろうと推測する。今回の特徴的だったのが、小万の首を見ながら食事する場面。そのときに発する「こうして二人で食事をするのだと思っていた」というセリフに悶絶した。大好きな場面の一つになった。

■あとがき

愛と憎しみは紙一重。愛しすぎたから、憎しみも人一倍になり、劇中のような行動になったのだろうか…。

また、他に中村壱太郎さんの芸達者さや、尾上松也さんの素晴らしく通る声、今回も新たな発見がたくさんあっていい公演だった。

リバウンドからの過食克服記〜ストレスなダイエットは危険!

いつもとテイストが違いますが、今回は過食に悩んでいる方へ、少しでも参考になればと思います。※一個人の体験談として、読んでいただけると幸いです。

■ダイエット方法

昨年ダイエットを始め、10kgの減量に成功した。その頃のダイエット方法は、「食べたもののカロリーの記録」「筋トレ」と言った、王道的な方法だった。

レコーディングダイエットは、確かにメリットが大きい。私もこのおかげで、大体のカロリーや栄養素のバランスを知ることができた。反面、カロリーを知ることによって、「これだけしか食べてはならない」という暗示を自分に重く課していた。今思うと、神経質な私には数値でダイエットすることは合っていなかった。

■過食の状況

そして迎えた誕生日。そこで私は、今まで自分に禁止令を出していたケーキを食べる。そこが過食の始まりだった。「食べてはならない」自分のルールを破ったことにより、今まで溜め込んでいたストレスが爆発し、どんどん食べるようになった。

当時、3食+仕事終わりに食パン一斤におやつ、ハム、チーズという生活を3ヶ月ほど送っていた。こんな食べたら、ほんっとに胃がキリキリ痛い。

過食で辛かったのは、以下の通りである。

  • 胃がパンパンになるまで食べることを止められないこと(自分では抑制できない)
  • 満腹感が得られないこと(食事することが作業になる)
  • 食べた後に自分を責めてしまうこと
  • みるみる太っていく自分を目にすること

胃が悲鳴を上げていても、やめられなかった。当時はツイッターとかで同じ悩みの人を探して、心の支えにしていた。周りに相談できなかったので。

■治療法

たくさん調べて、現在は過食は治まっている。
以下、どうやって治していったのかを書いていく。大体3ヶ月くらいで過食は収まってきて、今は1ヶ月くらい過食は止まっている状況である。

まず、私の過食のパターンとして多かったのが、「会社帰りにコンビニに寄り、車の中で食べる」ということだった。そのため、コンビニに寄るのをやめるため、ストレス発散に車内で歌うことで、コンビニに寄るのをやめられた。現在もいつ過食が始まるかわからないので、会社帰りにコンビニには寄らないようにしている。

しかし、ここでは自宅で過食が起こる。そこで、カロリーは書かずに食べたものだけを記録するようにした。最初は「あぁ、食べてしまった」となるのだけど、たまに過食しない日が出てくる。そのときは「えらい!!!」と自分を褒めるようにした。ここも、私はかなり自己肯定感が低いので、とりあえず小さな目標から自分を褒めるようにした。

そして最近は、「消化できる量だけ食べる」「糖質をゆっくり摂取」この2つを心がけている。というのも、私は小学生の頃から低血糖持ちで、血糖値が自分でうまく調整できない。なので、空腹時にお菓子を食べると血糖値の乱上下が激しくなり、すぐに過食を起こしてしまう。そのため、食事の際はご飯やパンを最後に食べるようにするし、甘い飲み物などはできるだけ一気飲みしないようにしている。

■まとめ

今はだいぶ収まってきたけど、常に過食の不安はある。今は満腹感を感じられるようになり、食事もおいしいと感じられるようになった。

過食についてはインターネットで様々なことが書かれているけれど、私が伝えたいのは、どうか過食をしている自身を責めないでほしい、むしろ褒めて欲しい、ということである。責める気持ちはよく分かるけど、私は責めて罪悪感しか残らなかった。責めるくらいなら今日一日小さなことでもいいので、頑張ったことを褒めて欲しいな、と感じる。

2017.5.6

【落語】『立川談春独演会 居残り佐平次』(2017) 〜初落語の感想

この度、初めて落語を聞きに行ってきました。そもそもは宝塚の雪組公演『幕末太陽傳』の原作が落語だったからです!そう、今回の演目は立川談春さんによる「居残り佐平次」。その感想をお届けします。

Rakugo

★5月5日 15時 2階2列 ロームシアター京都サウスホール

■初落語の感想

お話については、事前に調べていたので、なんとか理解することができた。でも、初心者の私にとっては、登場人物が替わる替わる出てくる点に少しついていけない時も。「あれ、今誰が話しているんだ?」という風に。そんなときはお得意の脳内補完で乗り切った。

やっぱり落語ならではだな、と思ったのが、話はもちろんなのだが、道具の表現の仕方である。扇子でお箸やキセルを表現したり、ハンカチでお札や書類を表現したり。特にキセルについては、「音」も一緒に表現することで、非常にわかりやすい演出だった。演出を、全て一人で行うことの凄さを感じた。

■サゲについて

今回の「居残り佐平次」には何種類かのサゲ(=オチ)がある。私が事前に調べていたのは「おこわとごま塩」のサゲだったのだけど、今回は「裏を返す」のサゲだった。ちなみに、本編が終わったあと、「おこわとごま塩」のサゲもしてくださった。

談春さんは、「裏を返す」のサゲをするに当たって、事前に「初会・裏を返す・馴染み」の話*1をしてくださったので、分かりやすかった。談春さんは、どちらのサゲも分かりにくい、とおっしゃっていた。私は初落語だったので、分かりやすいサゲがわからないけれど、サゲが何種類かあることを知ったのは大きな収穫となった。

■あとがき

今回、「居残り佐平次」をやるに当たって、談春さんは「廓の文化を知らない若い人が多い」とおっしゃっていた。そのようなことを伝えるのが改めて文化の役割だと感じたし、私はそれを「知る」ことで何か役に立てたらいいなと感じる。

余談になるが、ロームシアターの中は東京宝塚劇場のように、2階は傾斜がかなりきつい。また、ロームシアターは平安神宮の近くにあって、観光もできるのでいい場所だなと感じる。

*1:花魁と会う回数について、1回目:初会、2回目:裏を返す、3回目:馴染み、と言う。

【雪組】『Dramatic "S"!』(2017) 感想 〜ちぎみゆの集大成ショー

雪組公演『Dramatic "S"!』感想です。

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★5月4日 15時 2階13列 宝塚大劇場

■初舞台ロケット!

今回は103期生の初舞台ロケット!いやもう、年下の方たちが一生懸命に踊っている姿を見ると、感動する。今回は途中側転があったり、何と言っても全体での振り付けがすごかった103期生だけのロケットは、大劇場公演だけなので、観れてよかった。

■きほちゃんの活躍!

今回、観劇するのをすごく楽しみにしていた真彩希帆さん。次期トップ娘役さんで、とっても歌がお上手な娘役さん。今回、次期トップコンビで組む、という場面はなかったけれど、絵画の場面で一瞬二人でポーズしたのが印象的だった。本当に大好きなお二人なので、お二人のトップコンビを観れるなんて夢のようである。

そして、きほちゃんはパレードでエトワールを務めている。これがまた素晴らしいこと!!やっぱり最後の音を高らかに歌い上げるエトワールが大好き。

■「絆」の場面

そして退団者の「絆」の場面。場面の最後、組子の皆様が半円になって、その内側をちぎさんが周る、という感じなのだけど、その組子の皆様の笑顔っぷり!本当に慕われているトッんなのだな、と感じる。こういう場面があるからこそ、観客も夢を見ることができる。

■あとがき

サヨナラ公演だからこそ、もっと感動を誘う場面とかあるのかな、と思ったが意外とそうではなかった。「See you again Sagiri」という電飾はあったけれども。

私が雪組を初めて観たのが、ちぎさんゆうみちゃんお披露目の『ルパン三世/ファンシーガイ』だった。たくさんの作品を経て、本当に素晴らしい作品を届けてくれたことに感謝の気持ちでいっぱい。

【雪組】『幕末太陽傳』(2017) 〜こころ温まる人情劇

雪組公演『幕末太陽傳/Dramatic "S"!』観劇しました。今記事はお芝居の『幕末太陽傳』の感想です。

★5月4日 15時 2階13列 宝塚大劇場

■女郎vs女郎!

日本物をたくさん演じられている雪組。『るろうに剣心』『星逢一夜』などで、太夫・夜鷹など、たくさん夜の世界で働く女性を観劇してきた。今回の娘役さんたち演じる女郎は、何と言ってもコミカル!意思が強い!!

やっぱりゆうみちゃん(咲妃みゆさん)は本当にお芝居が素晴らしくて、どんな役でも品がある役作りをされている。ゆうみちゃん演じるおそめは、昔はお店でトップだったけれど、落ちぶれてしまった、という設定。それでも自分の意思を貫く、というところが男前!

そして見逃せないのが星乃あんりさん演じるこはるとのバトルシーン!娘役さんが好きな私としては、見逃せない。特にあんりちゃんはおしとやかなイメージがあるから、こはるのような負けん気強い女性が似合うとはびっくり。最後に大きな印象を残してくれた。

■人情味溢れる佐平次

そして作品に欠かせない、居残り佐平次ことちぎさん。作品がオムニバス形式になっているため、一貫して主人公の力がかなり重要になってくる作品であると感じた。

初めはコミカルに、お酒を飲んで楽しんで、という様子であったが、次第に人望を集めていく。そして病気を患っている、というシリアスな設定も。そこをちぎさんは面白おかしく、人情味あふれるように演じられていた。

■あとがき

人情味溢れるあったかいお話だった。また、組子の皆様がみんなそれぞれ出番があるのがすごく嬉しかった。