【宙組】『王妃の館』(2017) 感想〜まぁみりコンビの、ハートフルコメディ!
宙組公演『王妃の館/VIVA!FESTA!』観劇しました。トップ娘役実咲凜音さんの退団公演、改めてみりおんの魅力をたくさん感じることができた公演でした。今回はお芝居の感想です。
★2月26日 15時 2階10列 宝塚大劇場
■ハートフルコメディ
全般的な、「ハートフルコメディ」なお芝居。まぁ様(朝夏まなとさん)のちょっぴりお茶目な北白川右京が、どっかんどっかん笑いを引き出していた。悲劇よりも、喜劇は難しい。
■「恋愛」だけが宝塚じゃない
宝塚と言えば、少女漫画のような恋愛、を想像される方も多い。でも、今作品は、限りなく恋愛要素を取り除いた作品だった。そして、この作品がまぁみりコンビの最後の作品でよかった、と私は感じる。まぁみりコンビは、「恋人」というより、舞台を共に作り上げる「戦友」のようだった。
■気になった方々
〜みりおんの桜井玲子
みりおんはまるで本人かのような、当たり役。役のように、ハツラツとしてて明るくて、みんなのお世話をして、いつも忙しい。まっすぐで、いつも全力な姿が本人と重なった。
そして残しておきたいのが、ヘアスタイルについて。今回、みりおんの服装は3種類あるのだけど、服装に合わせてヘアスタイルを変えていたのが印象的。素敵な娘役さん。
〜瀬音リサさんのルイの母親
ホテルの従業員とルイの母親役。ホテルの従業員は、たくさんいる中でなかなか個性を出しにくいところだが、オン眉で非常に魅力的だった。
そして何と言ってもルイの母親。あの威厳のある声。本当に迫力があって、品がありながら厳しさもある、素敵な声だった。見た目はかわいらしい娘役さんだけど、もっと年上の役も見てみたい。
〜蒼羽りくさんのクレヨン
今回のお芝居、りくさんが持っていった感が大きい。女性で、男役さんで、女性を演じることの複雑さよ。最初にあの美脚にびっくりした。そして複雑な事情を抱えている役だったけど、それを吹き飛ばす明るさが印象的。
■あとがき
最終的には、「人生はかけがえのない物語」というメッセージで締めくくられる今作。限りあるからこそ、タカラジェンヌの皆さんの人生がとても輝かしく見えた。